横浜旧軍無線通信資料館掲示板


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    画像タイトル:img20260704155045.jpg -(280 KB)

    陸軍「99式飛5号無線機」送信機用電源 名前: 事務局員 [2026/07/04,15:50:45] No.9616
     先般、標記無線機材の送信機用電源をNet Auctionで入手した。99式飛5号無線機は、大戦後期に導入された陸軍航空部隊の中型爆撃機用二系統通信機材である。

     99式飛5号無線機の電源は、送信機用、受信機用の独立した直流回転式発電機二台により構成されている。当館は本機材の電源を所蔵しておらず、また、出品物は発電機二台であったため、送受信機用電源一式かと喜んだ。しかし、よく見れば、同一の送信機用電源二台であった。

     入手した電源の1台は、機体への装着板が欠落していたが、他は両機共に原状を維持していた。「99式飛5号無線機」は殆ど実用されることの無かった無線機材であるため、いずれの電源も軍に於いては未使用であったと考えられる。

    「99式飛5号無線機」補足
     本機材は第4次制式制定作業で兵器化された陸軍中型爆撃機用の二系統通信機材であり、後方指揮所との対地通信及び各編隊指揮官機との通信を目的として開発された。

     装置は送信機一台及び同一構造の甲、乙受信機二台により構成されている。送信機の同調回路は二重構造となっており、一挙動の切替えにより二周波数を運用することが出来る。

     運用時、受信機甲及び乙は該当する甲、乙周波数を同時に受信するが、通常、甲周波数は後方指揮所との通信用に、乙周波数は各編隊指揮官機との連絡用に使用された。

     なお、本機の導入は大戦後期であり、このため戦況の変化もあって、二系統通信機材として運用される機会は殆ど無かったものと考えられる。

    99式飛5号無線機諸元
    用途: 中距離航空機用、二系統通信
    通信距離: 500km
    周波数: 送信(2周波切替)2,500〜13,000kHz、受信 2,500〜13,000kHz
    電波型式: 電信(A1)、変調電信(A2)、電話(A3)
    送信機: A1出力25W、水晶発振 UY-807A、電力増幅 UY-807A、陽極変調 UY-807A
    受信機(二台): スーパーヘテロダイン方式(Ut-6F7×5)、高周波増幅二段、中間周波増幅一段、低周波増幅一段、BFO機能付、AVC機能付(原型)
    中間周波数: 450kHz
    送信電源: 入力24V直流回転式変圧器
    受信電源: 入力24V直流回転式変圧器
    空中線: 逆L型固定式(柱高0.8m)、垂下式、地線は機体接地




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