当館は資料として、昭和30年頃まで使用された補修用の綿テープを探しています。帝国陸海軍の通信隊にとって本綿テープは必需品で、通信線の補修や、配線の接続保護他に多用しました。 先日忘れていたジャンク箱の中より、本テープでコードを補修した受話器が出てきましたので、参考資料として掲示します。この補修用綿テープの構造、使用方法は現在のビニール製テープと同一ですが、綿製のため伸長させることは出来ません。綿テープの色は黒で、紙製のボビンに巻かれており、テープの内側には粘着性の糊が塗られています。 当館が資料として入手したいのは、巻かれたテープがある程度残った状態の物ですが、その残量については問いません。皆様のジャンク箱の片隅に本綿テープが眠っておりましたら、収集にご協力を、是非宜しく御願い申し上げます。