現在当館は旧軍無線機材に関わる編纂作業の一環として、海軍航空技術廠が大戦後期に開発した機上設置の潜水艦探知用磁気探知機、「3式1号探知機(KMX)」についての最終的な纏めを行っています。 本探知機は高度10-50mで飛行する機上で、潜行する潜水艦よりの微弱な磁気を探知しますが、探索コイルが検知した直流に近い磁気信号を増幅する増幅器の初段に、6Z-AM1なるST管が使用されています。本管の詳細については不明ですが、海軍電気技術史によると、特性はUZ-6C6をアンチマイクロフォニック化した低雑音管とのことです。 KMXは特殊装置のため、残念ながら事務局員は之までに関連した残存機材を確認したことがありません。このため、可能であれば資料として、本6Z-AM1だけでも是非入手をしたいと考えています。 つきましては、本管の入手に関し、皆様のご協力を、是非よろしくお願い申し上げます。