-(289 KB)この度、横浜市鶴見区在住のアマチュア無線家JA1AI、稲葉全彦殿より下記真空管を御寄贈頂きました。稲葉殿には以前にも旧軍無線機材他を大量にご寄贈頂いており、度重なるご協力に心より感謝申し上げます。ご寄贈頂いた真空管は何れも当館にとっては誠に貴重な資料であり、大切に保管し、調査・研究・展示等広義に使用させて頂きます。
御寄贈真空管
FZ-064A(東芝)
P-112(日本無線)
P-503A x2(マツダ)
T-307 x3(東芝)
TC-552-A(住友)
UZ-510(マツダ)
UX-800(マツダ)
写真補足
御寄贈品は何れも帝国陸海軍に関わる小型送信管である。奥側左よりT-307三本、FZ-064A、P-503二本。手前側左よりUZ-510、UX-800、TC-552-A、P-112。UX-800は1933年にRCAが開発したVHF帯用の発振管800(直熱式三極管)のコピーで、本管の国産品は稀少と考えられる。TC-552-AはVHF帯用の発振管(直熱式三極管)で原型はWEの304B、本管は陸軍の対空監視用レーダーである超短波警戒機乙要地用(タチ6号)の送信出力監視回路に検波管として使用されている。P-112は傍熱型五極管で、海軍の水上警戒用レーダー2号電波探信儀2型(22号電探)の変調部でパルス成形管として使用されている。T-307は傍熱式の三極管で、海軍の対空警戒用レーダー1号電波探信儀3型(13号)他でパルス成形や変調管として使用された。
-(284 KB)ビッグサイトで開催されたハムフェア及び、国際鉄道模型コンベンションに参加をしてまいりました。今回は初めて、公共交通機関を利用してのビックサイト行きでしたが、渋滞や駐車場の心配をする必要が無く、誠に快適でした。夏休みも終わりに近いこの時期、お台場周辺は多くの家族ずれで賑わっておりましたが、予想した「ゆりかもめ」の大混雑もなく、若干拍子抜けの感もありました。
先ず入場したのはハムフェアですが、本年も昨今の不景気を反映してか、企業ブースは出展数が少なく、綺麗なお姉様方もわずかで、若干盛り上がりに欠けた感じを受けました。しかし、初日のこともあり、ジャンク品を扱う一般ブースはかなりの賑わいで、多くの皆様がお宝探しに汗を流されておりました。
とりあえず、旧知の皆様にご挨拶をするため各所を回り、その後、恒例となったmixiの「真空管式無線機」会場ミーティングに参加をさせて頂きました。この集会は毎年ハムフェア初日の11時と13時の2回、会場内の壁際で行われますが、メンバーは何れ劣らぬ狂信的な蒐集家の皆様で、本年は「軍用無線機概説」の著者である石川俊彦OMや、「魅惑の軍用無線機」の矢澤豊次郎OMも参加され誠に盛況でした。この場は各自の収穫物を自慢し合う、品評会も兼ねておりますが、メンバーの中に程度の良い三田無線の DX-CS-7を格安で入手された方がおり、皆様の羨望を集めておられました。
次にお訪ねしたのが「6m AM ロールコールグループ」です。こちらは6mでのAM運用をこよなく愛する皆様により運営されており、毎週日曜の21時30分より50,550KHzでロールコールを行っております。最近は6mのAMがちょっとしたブームで、多くの皆様が自作のリグや旧式の機械を持ち出し、QSOを楽しまれておられますが、事務局員も時々TR-5000でQRVを行っています。本ブースではメンバーの制作されたハンディ機の展示や、技術相談も行われ、多くのAM好きが集合し、楽しい一時を過ごされておられました。
ところで、ハムフェアでの楽しみの一つはお宝ハンティングです。しかし、今回事務局員は、当館に関係する品物や資料を何一つ入手することが出来ませんでした。昨今旧軍関連機材は殆ど影を潜め、時代が変わりつつあることを実感させられます。とは言え、本年も又お世話になった皆様や、OM諸氏にお会いすることが出来、誠に楽しいハムフェアであり、参加した意味は十分にありました。
-(252 KB)事務局員はかって、戦前に製造・販売された鉄道模型の蒐集に熱中し、また、ライブスチーム(1番ゲージ)にも興味を持ち、運転会等に参加をしておりました。この時期、渡辺精一氏と共に我が国のライブスチームの発展に多大な貢献を果たし、また、鉄道模型の蒐集家としても知られる井上昭雄氏に師事し、多くをお教え頂きました。今回、ハムフェアと同日に開催される国際鉄道模型コンベンションに井上氏が出展されるとのことで、これを機に、ご挨拶を兼ね会場を訪れてみました。
今日、鉄道に関係した趣味は何かと話題になる「撮鉄」に代表されるがごとく、誠に盛況だそうで、不況の中この業界だけが活況を呈しているとのことです。これを反映してか、コンベンションは子供達や若者で溢れ、場内には各メーカーやガレージキットのブースが密集し、また、数え切れない程の大小レイアウトが設置され、誠に壮観でした。これらの中には事務局員が蒐集に明け暮れた3線式Oゲージのレイアウトもあり、懐かしき面々が運転に興じておられました。
さて、久しぶりにお会いした井上昭雄氏は誠にご壮健で、近年の鉄道模型趣味について熱く語って下さいました。掲示は井上氏が友人である蒐集家の星野公男氏と共に出展したブースですが、卓上に並べられた鉄道模型の殆どは井上氏が制作されたライブスチームで、衰えを知らぬ制作意欲には誠に驚嘆させられます。話は自然と氏の所蔵する膨大なコレクションに及びましたが、末席ながら日頃古物の蒐集・保存に努め、また、井上氏をこよなく尊敬する者の一人として、氏の作品とコレクションの全てが後生に受け継がれ、末永く保存されるよう、強くお願いを申し上げました。
ところで、本年は作家の森博嗣氏が模型化に成功し、その経緯を「鉄道模型趣味」に発表されたジャイロ式自立走行モノレールが評判で、氏のブースには多くのマニアがつめかけておりました。本模型の原型は1900年の初頭にアイルランド系オーストラリア人のルイス・ブレナン(Louis Brennan)が考案したもので、ジャイロで制御された気動車が1本のレール上を無支持で走行するものです。このモノレールは1909年11月にイギリスのジリンガムにて公開運転が行われ、人や物を乗せて走りましたが、本機構の機関車は連結がきかず、また、自立の問題もあり、結局鉄道として実用化されることはありませんでした。
下記URLにて森氏が開発したモノレール及び波及車両の走行状況を閲覧することができますが、本機関車の自立機構は誠に興味深く、ジャイロ好きとしては、是非製品化をお願いしたいものです。
http://akubilr.asablo.jp/blog/
併せ、下記URLにてルイス・ブレナンが制作したジャイロ式自立走行モノレールの模型及びプロトタイプの写真を閲覧することが出来ます。
http://www.catskillarchive.com/rrextra/odgyro.Html
http://www.tamabi.ac.jp/idd/shiro/hist/verne/paris20/monorail/monorail.html
当日はハムフェアに続く国際鉄道模型コンベンションで、広い会場を2カ所も歩き回る事となり、いささか疲れました。しかし、教えを乞うた大先輩や蒐集を競った多くの皆様と再会し、また、ジャイロ式モノレール等最新の模型技術に接する事も出来、誠に素晴らしい一日でした。
事務局員は資料館を開設する際、鉄道模型に関わる収集品の大半を処分しました。しかし、今回のコンベンション参加により、久しく収まっていた鉄道模型熱が再発したのか、昨日は手持のライブスチームを何年かぶりにいじってみました。
-(164 KB)昨年末、海軍陸戦隊用の可搬式簡易無線通信機である「TM式軽便中無線電信機」(中波用)を入手しました。しかし、本機は木製トランク前面、テーブルを兼用した前蓋及び蝶番が経年劣化により朽ちており、展示には不都合な状態でした。このため、先の「TM式軽便無線電信機」(短波用)に引続き、当館の委託学術調査員である山本健氏に修復をお願いし、この度、その作業が完了しました。「TM式軽便無線電信機」では合板製トランクの腐食か酷く、結局木造部の総てを新規に造り直す大改修となりました。しかし、今般は原状維持に重点を置き、作業、追加材料は最小限に留め、不足したトランク外皮も短波機材の廃品を流用しました。時間を掛けた丁寧な作業により電信機はものの見事に修復され、いつもながら、山本氏の技術力には驚かされます。
なお、電信機本体については然したる問題も無く、特に発振は水晶制御方式の事もあり、良好に動作する事が確認出来ました。本機は「TM式軽便無線電信機」と併せ、館内への展示を済ませました。
TM式軽便中無線電信機
本機は兵2名により運搬が可能なトランク型の簡易無線電信機で、トランク二個に電信機本体、電源、空中線材料等必要装置一式が収容されている。「TM式軽便中無線電信機」は運用周波数(2,500-5,000KHz)を除き、構造は短波機材である「TM式軽便無線電信機」と大差はなく、構成真空管、電源、備品等も共通である。本電信機は陸戦隊用の簡易通信機として昭和4-5年に導入されたが、使い勝手が良いことから、その後数度の改修を経て、大戦終了まで海軍の各部所で広義に使用された。
発振水晶制御方式
今般修復が完了した「TM式軽便中無線電信機」は発振が水晶制御方式であるが、本式のTM軽便を確認したのは初めてである。従来、TM式軽便無線電信機の送信回路は自励発振・直接輻射方式であり、このため、電鍵操作による電圧変動や空中線の負荷変動により、発振が不安定となる欠陥があった。入手機材は昭和20年3月製造の末期型であるが、この時期になり漸く懸案を解決するため、発振回路を水晶制御方式へ改良したと考えられる。
機材概要
TM式軽便中無線電信機は三極管2本で構成され、スイッチ切替により、送信時は構成管二本(並列使用)によるハートレー発振・直接輻射器として、また、受信時には検波、低周波増幅一段のオートダイン式受信機(0-V-1)として動作する。当該無線電信機の発振は水晶制御方式であるが、水晶片を取外すと自励発振器として動作する。
TM式軽便は装備真空管及び電源を変更し、移動、固定の二形態による運用が可能である。野戦等移動運用の場合は電源に蓄電池(6V)・乾電池(135V)を使用し、真空管はUX-112A等の直熱三極管を装備する。固定局運用の場合は交流電源(整流UX-112A二極管接続2本、後期型はKX-80一本)を使用し、この場合は付属の特製UX-UY変換アダプターを介し、傍熱管UY-76等を装備する。
運用操作
本電信機の開設は非常に簡単で、周波数表により送信・受信同調ダイアルを運用周波数に合わせ、受信は再生調整器により良好なオートダイン状態を維持し、送信調整は電鍵を閉じ、空中線電流計の振れが最大となるように展開空中線を伸縮する。しかし、TM式軽便は送信、受信の同調回路が独立しているため、送信周波数と受信周波数を完全に一致させることは困難である。
「TM式軽便中無線電信機」(中波用)末期型諸元
用途: 近距離通信用
通信距離: 5km
周波数: 2,500-5,000KHz
電波形式: A1(電信)
送信出力: 2-3W
使用真空管: UY-76 x2(又はUX-112A x2)
送信: 水晶制御又は自励発振UY-76 x2並列使用
受信: オートダイン方式、検波UY-76、低周波増幅UY-76
電源: 100V交流電源又は蓄電池(6V)及び乾電池(135V)
空中線: ロングワイヤー式(装置内蔵)
写真補足
組写真上部が修復の成ったTM式軽便中無線電信機。電信機中央パネル上部、左がメーター切替スイッチ及び線條(ヒータ)電圧、翼板(陽極)電流監視用電圧・電流計。中央が送信・受信切替器、右上が送信用水晶片装着ソケット。右側が空中線電流監視用の高周波電流計、隣が空中線延長線輪タップ式切替器、右端が空中線・地線端子。下部、左より受話器端子、ヒータ電圧調整器、電鍵端子、再生調整器、受信同調器、発振同調器。前面左端がリール式空中線展開索収容部、右端がリール式空中線収容部。前蓋兼テーブルには送信・受信周波数表及び電鍵が取付けられている。
組写真下部が電信機と併せ入手した交流式電源及び付属品。本電源装置(両波整流)は後期型で装備真空管はKX-80(双二極管)一本である。トランス・チョーク類の上部アルミ製アングルは電解コンデンサーの保持金具であるが、コンデンサー類は取外されていた。付属品はAC電源入力コード、電源・電信機接続コード、外部電源接続コード、アース棒付地線他。残念ながら前蓋は欠落している。
-(276 KB)この度、海軍の対空射撃管制用レーダーの1号機である4号電波探信儀1型(41号電探)に使用された送信管(発振管)、TA-1504/LD-206を入手しました。当館は陸海軍のレーダー用真空管の収集を進めており、海軍の対空射撃管制用電探1号機に装備された発振管を入手出来た事は誠に幸いでした。
なお、TA-1504はボタンステム構造の直熱式三極管で、その規格・サイズは以下の様なものです。
TA-1504規格概要
最大陽極電圧: 10,000V
最大陽極損失: 100W
最大周波数: 200MHz
相互コンダクタンス(gm): 3ミリモー
増幅率: 25μ
線條電圧: 12V
線條電流: 8A
冷却: 自然空冷
製造: 住友通信工業
最大直径: 75mm
全長: 145mm
4号電波探信儀1型の開発
41号電探は海軍の地上設置型対空射撃管制用レーダーの1号機であるが、本機材の開発は緒戦に南方で鹵獲した米陸軍の移動式対空射撃管制レーダーSCR-268を参考に行われ、その構造は原型と非常に類似したものであった。
海軍の対空射撃用電探の研究は香港占領時に入手した英軍の射撃管制用レーダーG.L.(Gun Lying)1型の取扱説明書を参考にして始められた。G.L.の測定方式はアドコック式方向探知機の測定原理を応用したもので、固定式空中線をゴニオメーターで合成し、その最小感度点を検出するものであった。海軍技術研究所は本原理を応用しつつも、高角測定には固定空中線方式を廃し、空中線の昇降により最小点を確定する方法を採用したが、最小感度点とフェージングとの区別がつかず、測定が困難な状態であった。
1942年(S17年)の中頃、シンガポールで鹵獲された英軍の探照灯管制レーダーS.L.C.(Search Light Control)他に関わる調査報告(注-1)がなされた。S.L.C.の測定方式は最小感度点方式とは異なる振幅比較方式(等感度方式)であり、その後技術研究所は本式の採用により42号電探(対空射撃管制)、43号電探(探照灯管制)の開発に成功する。
一方、この時期にフイリッピンのコレヒドール要塞で鹵獲されたSCR-268の調査、修復作業(注-2)が完了した。射撃管制用電探の開発を急ぐ技術研究所は本機材の模倣を決定し、直ちに試作が始められた。開発機材は固定設置式に変更されたが構造はSCR-268に相似し、空中線、送受信機、指示装置等総ての構成機器及び電測員が架台上で回転する方式であった。1943年(S18年)夏に1号機が完成し、月島の七号埋立地で各種実験が行われ実用可能との評価を得た。本射撃用電探1号機はラバウルに送られ、同年の末に中央砲台に設置され成果をあげた。本機は直ちに4号電波探信儀1型(41号)として兵器化され、42号の導入まで、海軍唯一の対空射撃管制用レーダーとして各要地に配備された。
41号電探緒元
用途: 射撃管制
測定項目: 方位・高角(仰角)・距離
設置場所: 高角砲陣地
有効距離: 編隊40Km、単機20Km
周波数: 200MHz帯
繰返周波数: 1,000Hz
パルス幅: 3μs
送信尖頭出力: 13Kw
送信空中線: 半波長ダイポール水平2列4段反射器付 x2組((並行配置)
受信空中線方位・距離測定用: 半波長ダイポール水平2列4段反射器付 x2組(並行配置)
受信空中線高角測定用: 半波長ダイポール水平2列3段反射器付 x2組(上下配置)
送信機: TA-1504/LD-209 (P.P.) x2
変調方式: パルス変調、変調管TB-508C x2(並列)
受信機(2台): スーパーヘテロダイン方式、高周波増幅2段、(UN-954x2)、周波数混合(UN-954)、局部発振(UN-955)、中間周波増幅6段(UZ-6302 x6)、検波(UZ-6302)、低周波増幅(UZ-6302)、自動利得調整(UZ-6C6 x5)
信号表示: Aスコープ方式、4台(探索・選択機、測距機、方位照準器、高角照準器)
測定方法: 等感度方式
距離精度: 0.1Km
方位角精度: 1.5゜
仰角精度: 1.5゜
電源: 3相200V交流電源
重量: 5,000kg
製造: 住友、50台
写真補足
入手真空管は何れも未使用の元箱入りで、製造は住友通信工業(昭和18年11月)、構造はボタンステムの直熱式三極管である。上部の角2本は共に陽極で、制御格子は下部の引出である。蓋に書かれた「L-2」は探照灯管制機材である43号電探の改良型を指す。本電探原型の送信機はT-311P.P.構成であったが、改良型では41号と同様にTA-1504P.P.の2基構成に変更された。L-2の書込から、入手真空管は43号改型の予備品であったと推測される。
(注-1) 緒戦で鹵獲した英軍電波兵器に関わる調査資料は陸軍南方軍兵器部により「ニューマン文書」として纏められ、各研究部門に提供された。本報告書は我が国のレーダー開発に多大な影響を与えたが、一方で、敵国が八木・宇田アンテナをレーダーに使用していることが判明し、研究陣は愕然とした。 (掲示板No.3314参照)
(注-2) 1943年9月発行の「無線と実験」第30巻、第10号には「米軍電波標定機修理成る」と表記されたSCR―268のイラストが掲載されているが、動作に関わる説明はなく、運用が可能であったのかは不明である。
-(63 KB)41号電探は空中線装置、送信装置、受信装置、指示装置等により構成され、方位、高角(仰角)、距離の3緒元を電測員4名で測定する。構成機材は回転式架台(戦艦用150糎探照灯基台)に装置され、電測員は機材と共に回転し、標的の探索・追尾を行う。本電探装置は露天使用のため構成機器は軽合金製の防水式筐体に納められているが、要員に対する配慮はない。
空中線装置
本装置は送信用、方位測定用、高角測定用空中線3基により構成され、方位及び高角測定用は等感度方式である。空中線の配置はSCR-268と同一で、左が方位測定用、中央が送信用、右が高角(仰角)測定用である。各空中線は共通の支柱(ブーム)に設置され、回転、仰角の可変は同一に行われる。
送信用空中線は半波長ダイポール水平2列4段反射器付2組の並列接続で、設置は並行配置である。
方位測定用空中線は等感度方式で、総合利得を高めるため半波長ダイポール水平2列4段反射器付2組が結合回路を介し並列接続され、設置は並行配置である。空中線結合回路には2箇所の給電点があり、両給電点には位相差が生じ、このため、合成された指向特性(ローブ)は各給電点により、両空中線の中間を対称として若干外側に偏った左右のパターン(概念図参照)となる。この指向特性を機械式に切替え、1/40秒毎に出力し、併せ空中線の切替えに同期したローブ選択信号を発生させ、方位照準器に供給する。
高角測定用空中線は方位測定用と同一原理の等感度方式であるが、空中線構成は半波長ダイポール水平2列3段反射器付 2組の並列接続で、設置は仰角測定用のため上下配列であり、空中線の切替えに同期したローブ選択信号を高角照準器に出力する。
送信装置
本装置は基本信号発振部、衝撃波変調器、送信機等により構成されている。基本信号発振部は1,000Hzの基本正弦波を発振し、変調器に同期用信号として供給する。指示装置用の同期信号は、送信管の陽極電流を分流し発生させる方式である。
変調器は同期用信号から衝撃波(パルス)を発生させ、幅3μsに整形、増幅後、変調管TB-508Cで送信機発振管のグリッドを制御する。
送信機は同調回路にレッヘル線を使用した三極管TA-1504プッシュプル(P.P.)の自励発振器2基により構成され、発振周波数は200MHz帯である。発振管のグリッドは変調管の出力パルスにより制御され、尖頭出力13kwで発振する。
受信装置
41号電探は方位及び高角測定用として受信機を2台装備している。各受信機は同一構造のスーパーへテロダイン方式で、構成は高周波増幅2段、中間周波増幅6段、低周波増幅2段である。本受信機はAGC(自動利得調整)回路を備え、利得調整は選択機の波形選択信号により抽出された標的波を基準に行う。
指示装置
本装置は選択機、測距機、方向及び高角照準器により構成され、方位、高角、距離の3緒元を測定する。測距は可変式精密抵抗器(ポテンシオメーター)で標的波を測距機表示管の基準線に合致させ、抵抗器の変化量を距離に置換して行う。
「選択機」
本装置は探査用指示器、波形選択信号発生回路等により構成されている。探査用指示器は送信機より供給される繰返周波数1,000Hzの同期信号を基に掃引用信号を発生させ、探索用受信波形を画面表示すると共に、標的波の選択を行う。
波形選択信号発生回路は同期信号より発生させた鋸歯状波を、波形可変回路で立ち上がり時間を任意に変えられる鋸歯状波に変換し、その可変操作はポテンシオメーターで行う。この鋸歯状波より矩形波を発生させ微分回路でパルス化すると、ポテンシオメーターで時間軸上のパルスを自由に移動させることが出来る。本パルスを波形選択信号として選択機の探索用指示器、方向照準器、高角照準器に、また、測距用信号として測距機に供給する。
「標的波の選択」
探索指示器に供給された波形選択信号は該当箇所を輝度増強する波形選択用輝点となり、ポテンシオメーターの操作で時間軸上を任意に移動する。探索担当が輝点を測定対象反射波に合致させると、同移相の選択信号は測距機・方位照準機・高角照準機に出力され、各表示管は該当波部分のみを標的波として波形表示する。
「測距機と測定操作」
選択機より供給される測距用信号で掃引用鋸歯状波を発生させると、ポテンシオメーターの操作で時間軸上の表示波形を任意に移動させることが出来る。このため、事前にポテンシオメーターの変化分に対する波形の移動値を較正しておくと、可変量により標的波の距離を測定することが出来る。
測距機の表示管には波形選択信号により標的波部分のみが抽出され表示される。表示管の基準線と送信パルスの立ち上がり位置は同位相となるように設定されており、測定はポテンシオメーターで標的波を基準線に合致させ行う。ポテンシオメーターは距離目盛りで現されており、よって測定距離を直読することができる。
なお、測距用信号と波形選択信号は同位相であり、波形選択信号の選択位置は測距機表示管の基準線と同位置である。
「方位照準器と測定」
本装置は等感度方式による方位測定器で、表示管には波形選択信号により標的波部分のみが抽出され表示される。表示波形は空中線装置のローブ選択信号により切替えられる左右の空中線出力(受信機出力)で、両波形は間隔をあけ画面表示される。方位測定担当は電探装置を回転させ、両反射波の振幅が等しくなるように標的を追尾し、方位を測定する。
「高角照準器と測定」
本器の波形表示及び測定原理は方位照準器と同一である。ローブ選択信号により表示波形が切換えられ、画面には上下各空中線出力の標的波が間隔をあけ表示される。高角測定担当は空中線の仰角を調整し両反射波の振幅が等しくなる位置を求め、標的の高角を測定する。
概念図作成: 安原久悦殿
-(157 KB)先般、東京大学の同窓会「昭十九会」が編纂された「電波報国隊」なる冊子を同会のご好意により入手させて頂いた。本同窓会は1944年(S19年)9月に卒業された東大第一・第二工学部電気工学科の同窓生により結成されたもので、「電波報国隊」は1943年9月から翌年3月までの6ヶ月間、陸海軍指定の電波兵器製造工場に派遣され電波兵器の開発、製造、試験業務等に携わった同会員による学徒動員の記録である。
ところで、本編に収められた「東大航空研での電波報国隊」(丹羽登)には東京大学航空研究所の時計台上に設置された鹵獲電波兵器SCR-268の空中線写真が掲載されており、誠に驚かされた。当時、丹羽氏が派遣された東大航空研は多摩陸軍技術研究所駒場研究室となっており、本空中線は同研究室開設の折り、士気高揚のため設置されたものと考えられる。しかし、事務局員は本空中線の情報は持ち合わせておらず、本編により初めてその存在を知る事になった。当館は日頃帝国陸海軍が開発した電波兵器の調査と併せ、緒戦に我が軍が鹵獲した米英の各種レーダーに関わる資料収集を行っているが、期せずして冊子「電波報国隊」により、SCR-268に関わる貴重な情報を入手することが出来、誠に幸いであった。
鹵獲電波兵器SCR-268
米陸軍の対空射撃管制用レーダーSCR-268は緒戦で日本軍に鹵獲され、海軍技術研究所は本機材を基に41号電探を開発した。41号は日本電気で製造されたが、当時陸軍技術本部の小林軍次大佐は超短波技術に詳しい日本電気の小林正次氏及び東京芝浦電気の浜田成徳氏を伴い、シンガポール、ジャワ、コレヒドール島他の南方占領地を視察し、主に鹵獲した米英の電波兵器に関わる調査を行った。視察より戻った小林正次氏は帰国報告を行い、その記録を後輩の内田英成氏が「小林副所長南方調査の概要」として個人ノート(内田ノート)に纏め残した。SCR-268については装置概略図、各部概説及び写真と併せ、鹵獲場所や台数、状態についての記述があり、東大航空研の時計台上に設置された空中線もこれらの一部であったと考えられる。このため、参考として内田ノートに記されたSCR-268の発見場所に関わる記述を以下に抜粋した。
「超短波標定機Radio Locator SCR-268」
本機はWestern Electric Co.製である。之は「ジャバ」のマヅラ島、フイリッピンのバターン半島、コレヒドール島に於いて発見されている。
ジャバのマヅラ島に於いてはModoeng(モドン)要塞に之らしきもの2基あり。1基はantenna部分及び機械部分は完全であるが電気部分は破壊されており、他の1基は総て破壊されている。尚又同島のSoekalilo(スカレロ)要塞にも1基あり。之は未だ車の上に載って居て据付けた形跡はなくantenna部分と電源車限りである。コレヒドール島にてはWheeler Pt.とMonkey Pt.に発見されているが、何れもよく破壊されている。併し捕虜の言に依って内容及運用方面の事柄をよく知ることができた。・・・
「東大航研での電波報国隊」
丹羽登氏の寄稿文「東大航研での電波報国隊」には同研究所の時計台上に設置されたSCR-268の空中線や本装置の操作に関わる記述があり、誠に興味深い。参考として以下にその要所を抜粋した。
1)その頃の航空研究所
駒場の航空研究所には正門正面の本館の上に大きな時計台があり、さらに其の上にはフィリピンのコリヒドールで捕獲した米軍のレーダーのアンテナが聳立っていた。・・我々の電波報国隊が発足した直後に電波兵器の劣勢を補うべく多摩陸軍技術研究所が創設(昭和18年6月)され、星合研究室は多摩研駒場研究室となっていた。キャンパスの中央列南端に16号と呼ばれる木造3階建てがあり、波長1.7m(タキ1)、0.8m(タキ2)、4m(タキ3)のパルスレーダーの研究が進められていた。屋上のやぐらにはヤギアンテが林立していた。・・・
2)我々の業務、C1.7mレーダーの操作
時計塔上のアンテナと、屋上の木造小屋の送受信機とは太い同軸ケーブルで接続されていた。CRT上のAスコープ波形を見て塔上と電話で連絡しながらパルスレーダー習熟のための操作・特性測定を行った。アンテナは地上高44mの、寒風でかじかんだ手で、方位角用の大きなハンドルを操作してアンテナアレーの架台を回し、別の1人が上下角用のハンドルでビームアンテナの仰角を変える。エコーの源である航空機はめったに飛んでいなかったが、容易につかまる秩父連山やその後方の富士山の冬景色が瞼に残る。・・・・
電波報国隊
第一次大戦以後、各国は国民及び国家経済全体を効率よく戦時体制に取込む必要性を痛感し、国家総動員法に関わる整備を進めた。我が国でも1938年(S13年)に国家総動員法が制定され、国防目的のため人的及び物的資源を統制運用する広範な権限が政府に与えられた。米英との戦争を決断した政府は1941年(S16年)12月1日に国家総動員法第5条による国民勤労協力令を施行し、文部・厚生両大臣の共同で出される勤労出動命令「報国隊出動令書」が学校長に下され、学生(学徒)が動員されることになった。
電波報国隊は上記の「報国隊出動令書」に基づく措置で、1943年(S18年)10月より翌年の3月までの6ヶ月間、東京在所の4大学(東京大学・東京工業大学・早稲田大学・藤原工業[現慶応]大学)の電気工学科の学徒(原則全員)が陸海軍指定の電波兵器製造工場に派遣され、関連機材の開発、製造、試験業務等に携わった。
写真補足
組写真上部が東大航空研究所の時計台上に設置されていたSCR-268の空中線部。エレメントの構造は原型とは大分異なっている。丹羽氏の記述から、本装置には陸軍の180MHz帯レーダー(型式不明)の空中線が装備されていたと考えられる。
写真下部が当時アフリカ戦線に配備されたSCR-268。機材背後より見て、左が方位兼距離測定用受信空中線、中央上部の箱形装置が送信機、右が送信用空中線、右端が高角測定用受信空中線。左の空中線設置用ブームの中央に装置されているのが方位兼距離測定用受信機、右のブーム末端近くには高角測定用受信機が装置されている。機材中央下部には左より高角、方位、距離測定用のスコープ3台が設置され、兵3名により3諸元を測定した。
SCR-268緒元
用途: 射撃・探照灯管制
測定項目: 方位・高角・距離
有効距離: 37km
周波数: 200MHz
繰返周波数: 4,098Hz
パルス巾: 6μsec
送信尖頭出力: 50Kw
送信空中線: 半波長水平4列4段反射器付
受信空中線方位・距離測定用: 半波長水平3列4段反射器付 x2組(並行配置)
受信空中線高角測定用: 半波長水平2列3段反射器付 x2組(上下配置)
送信機: 発振管100TS/VT-127輪型接続構成(16本)
受信機(2台): 高周波2段増幅(UN-954 x2)、混合(UN-954)、局発(発振UN-955、緩衝増幅UN-954)、中間周波増幅4段(6SK7 x4)、検波(6SJ7)、低周波増幅(6SJ7)
信号表示: Aスコープ方式、3台(探索兼測距・方位・高角)
測定方法: 等感度方式
距離精度: ±30m
方位角精度: ±1゜
仰角精度: ±1゜
電源: 120V、60Hz単相、25KVA(電源車)
製造: Western Electric社
写真(上部)出典: 「電波報国隊」東京大学第一・第二工学部電気工学科・昭和19年9月卒業生同窓会・平成16年編
-(79 KB)二式磁気探知機は沿岸、湾口防備用の対潜水艦哨戒兵器で、昭和17年6月に開発され、以後、従来の97式水中聴音器と共に占領地を含む各主要泊地、水道等に設置され、侵入潜水艦の探知に使用された。当館は本機材の警報表示器である「二式磁気探知機・選択表示器」を所蔵しているが、特殊兵器のこともあり、関連資料の収集に手間取り、その構造を十分に把握することが出来なかった。しかし、幸いにも先日、静岡県在住の蒐集家木内英則殿より本機を構成する「二式磁気探知機・鋭感検電器」(反照検流計)の細部写真をご提供頂き、漸く不明であった磁気検知部の構造を知る事が出来た。このため、これを機に、参考として二式磁気探知機の概要を以下の様に纏めてみた。
なお、海軍が開発した磁気探知機には本機の他に艦艇搭載用「磁気探知機3型」、航空機搭載用「3式1号探知機(KMX)」(掲示板No.5624参照)、夜間に敵歩兵の進入を感知する陸戦用「磁気探知機4型」等各種が有る。
開発の経緯
昭和12年に港湾防備用哨戒兵器として97式水中聴音機沿岸用が開発され、翌年から重要な海峡、湾口、水道等に広く設置された。しかし、整備が進捗するにつれて、本機により要地の防備を完全にするには、予測を遥かに超える、多数の聴音機が必要である事が判明した。また、水中聴音には複雑な音響現象が伴い、特別に訓練を受けた優秀な聴測員であっても哨戒の確実を期待することは出来ないことも明確になった。特に最重要拠点である豊後水道に於ける実効確認演習では、幅4,000mの水道を24基の水中聴音機で固めていたが、進入潜水艦の検知は不確実な場合が多く、本哨戒兵器による沿岸防備の限界が明らかとなった。
このため、軍令部は艦政本部に対し抜本的対策を要請し、技術研究所は検討の結果、電気研究部が提案した地磁気の測定原理を応用する「磁気探知方式」の研究実験に着手することになった。
磁気探知方式は、有効面積の大きな感応環線(検知コイル)を海底に沈め、その上を潜水艦又は艦船が通過すると検知コイルに微弱な起電力が生ずるため、これを鋭敏なガルバノメーター(検流計)で検出しようとするものであった。この場合、地磁気自身の変動によっても電圧が誘起されるため、不要起電圧の排除には有効面積の等しい2個の感応環線を誘起電圧が互いに打ち消し合うように接続する方法が考案された。本式により、通過艦船は離れて設置される何れか一方の環線に電圧を誘起させることから、妨害電圧となる地磁気の影響が排除され、目的の起電圧のみを検出することが出来る。
間もなくして太平洋戦争が始まり、昭和16年12月25日に香港が陥落した。現地を調査した海軍技術調査員の報告によると、英軍は海底に埋設した大型コイルとそれに繋いだ電流計で構成する「ガードループ」と称する磁気探知装置を使用していることが判明し、技術研究所電気部が考案した磁気探知機の開発は急速に進展することになった。理論的推定を確かめるため、呉で数次の実験が行われ、結果が非常に良好であったため、本試験装置の実用兵器化が直ちに推進されることになった。
磁気感応環線には円形の成形線輪2個を1組とした1型(成形線輪式)、矩形に配置した多芯キャプタイヤ2組で構成する2型(ループ式)の2機種が開発され、これを水道・湾口等に敷設することが決まった。昭和17年4月、最初の試製兵器30組が完成し、この中から、東京湾外洲崎警備衛所に一組、伊勢湾口伊良子防備衛所に二組、豊後水道大島防備衛所に二組が装備され運用試験が行われ、良好な成績を得た。このため、昭和17年6月に艦政本部技術会議に於いて兵器化が確定し、2式磁気探知機1型(成形線輪式)及び2型(ループ式)として制式制定が成された。
二式磁気探知機は地磁気を測定する理学機械に類似して構造が簡単であり、このため、本機材は急速な量産化が行われ、結果、内外の要地約100箇所(注)に装備され、その数は300組以上に達した。内地に於ける主要設置場所は上記の洲崎、伊良子、大島に加え、各鎮守府関係の港湾、水道、海峡等で、外地はトラック環礁南北出入口、ソロモン群島、ショートランド島、リンガ泊地の南北出入口、アンダマン諸島のポートブレア、ニコバル諸島のカーニコバル島、タイ領ヘスランド泊地、ボルネオのラブアン泊地等であった。
写真補足
組写真左が木内殿所蔵の「二式磁気探知機・鋭感検電器」である。本器は精密型ガルバノメーターである反照検流計を若干改良した物と考えられ、製造は理化学研究所である。写真右が当館所蔵の「二式磁気探知機・選択表示器」で、鋭感検電器で検出した微弱な磁気電流を増幅後、本選択器に於いて条件判定を行い、潜水艦(艦艇)検知のみを警報出力した。
(注) 海軍電気史(第五項・磁気探知機)によると、実戦配備された本探知機の大半は2型であり、1型はトラック岩礁の出入口のみに敷設された。
写真(鋭感検電器)提供: 木内英則殿
-(103 KB)二式磁気探知機は磁気を感知する感応環線(感応コイル)、2組の感応コイルを均衡させる補償抵抗器、誘起電圧を検出する磁気検知器(鋭感検電器)、微弱検出電流を増幅する光電管式信号増幅器、検出信号を記録する記録器、信号を判別し警報を発する警報表示器(選択表示器)等により構成されている。監視装置は警備衛所に設置され、監視員は信号選択表示器の警報や波形記録器の出力、通常併設される97式水中聴音機の反応、目視による海上監視結果等を総合して、検知物が潜水艦であるのかを判定した。
二式磁気探知機各部概説
感応環線
二式磁気探知機には海底に設置される磁気感応環線の構造が異なる1型と2型がある。1型は感応環線に直径が約4.5m、1,000回巻の成形線輪2個を一組とした大型固定コイルを使用し、2型は4芯キャプタイヤ(鉄鎧被覆)により長さ500-3,000m、幅100-200mの矩形状コイル二組を構成するループ式感応環線を装備した。これら検磁コイルから監視所までの距離は大凡2,000-10,000mで、引込みにはキャプタイヤが使用された。正確な磁気探知を妨げる妨害電圧には地磁気の変動や電車電流、雷の放電等があるが、感応環線の動揺も大きな影響を与えた。しかし、本環線は構造上深度の海底に固定することが出来ず、このため、海流や波浪による変動を防ぐため、敷設には細心の注意が払われた。
敷設された感応環線は地磁気の変動及びその他両感知コイルに共通して発生する妨害電圧を除去するため、誘起電圧を互いに打ち消すように補償抵抗器(挿入箇所不明)を介し接続された。これにより妨害電圧を約1/10程度、良好な場合は1/15から1/20程度にまで減少させることが出来た。
磁気検知器(二式磁気探知機・鋭感検電器)
潜水艦の通過により感応環線に誘起される電圧は、海の深さ、目標艦の磁気の大きさ、航行速度等により異なる。ループ式感応環線(2型)の場合は、深度100mに於いて長さ70-100m程度の潜水艦が約2ノットの速度で進入すると、その誘起電圧は大凡10-100μVであることが実験により確認された。この誘起電圧を検知するため、本機材では理化学研究所製の反照式高感度検流計が使用された。反照検流計は強力な磁石によって作られる磁場の中に、小さな反射鏡の付いた可動コイルを細い線により吊り下げた構造である。このコイルに微小電流が流れると、駆動トルクが生じてコイルは回転するが、回転につれてつり線がねじれ、鏡は線に生じた制御トルクとコイルの駆動トルクが均衡した位置で静止する。通常反照式はこの「振れ」による反射光の変化を外部の目盛に投影して電流の有無を検出するが、二式磁気探知機では光の変化を光電管装置により増幅してより精密な検知を行った。
信号増幅器・記録器・警報表示器(二式磁気探知機・選択表示器)
光電管式信号増幅装置は反照検流計に取り付けられた反射鏡に強い光源を投射して、反射光の僅かな変化を光電管で検知し、増幅するもので、その信号を監視用波形記録器及び警報表示器に出力する。光電管装置を構成する直流増幅器の構造については不明であるが、KMXや磁気探知機4型は検出電圧を振動式切替器で交流信号に変換し増幅を行っており、このため、本機材に於いても同様の増幅器が使用されたと推測される。
波形記録器(ペンレコーダー)は横河電機製の10mA記録電流計で、感応環線の誘起電圧10-20μVが1mAに相当するように調整し使用した。
警報表示器(二式磁気探知機・選択表示器)は地磁気の変動や、他の妨害電圧による誤動作を防ぐため、ある一定以上の電圧が、ある一定秒時以上継続した時にのみ警報を発するように構成され、検知電圧が確かに潜水艦(艦艇)であるのかを判定する。この判定回路は簡単なOR・AND 回路と考えられ、装置は多数の継電器と自動式電話交換機のセレクター等により構成されている。
写真補足
組写真上部左が「二式磁気探知機・鋭感検電器」の内部で、永久磁石の磁極間に置かれた反射鏡付可動コイルの構造が判る。写真右が「二式磁気探知機・選択表示器」の内部で、大半はOR・AND回路を構成する継電器群及び交換機用セレクターで占められている。なお、装備真空管(UZ型1本)の名称については不明である。
組み写真下部が本探知装置の概念図であるが、補償抵抗器は挿入箇所が不明のため省略した。
型式に関わる若干の補足
前述のごとく、二式磁気探知機には感応環線が成形線輪式と、ループ式の2機種がある。しかし、何れの方式が1型、2型であるのかは必ずしもハッキリせず、依って本稿では海軍電気史の記述に従い、成形線輪式を磁気探知機1型、ループ式を2型と表記した。一方、終戦後米国の調査団が纏めたREPORTS OF THE U.S. NAVAL TECHNICAL MISSION TO JAPAN E-26 Japanese Electronic Harbor Protection Equipmentでは1型がループ式、2型が成形線輪式となっており、2型は移動が容易なため主に外地に設置されたとの記述がある。また、元海軍技術研究所伊藤庸二技術大佐が執筆を担当した「機密兵器の全貌」(興洋社)、「第二部・電子技術兵器の実態」では、本磁気探知機の1型、2型は共に巻線式の固定式感応環線を使用したともとれる内容となっており、ループ式への言及はない。
写真(鋭感検電器)提供: 木内英則殿
概念図作成: 山本健殿
-(133 KB)先般掲示の如く、JA1AI稲葉OMより旧軍無線機材各種をご寄贈頂き、その中に96式空1号無線電話機の送信機(原型)が含まれていた。96式空1号無線電話機は96艦戦や零戦21型等に搭載された海軍の単座戦闘機用無線電話機であるが、掲示板No.5652にて言及の如く、その性能については何かと物議が多い無線機材である。しかし、本機は現存物や資料が少なく、当館にとっては客観的評価が難しい装置であり、このため、予てより関連機材の入手を切望していた。
本無線電話機には開発当初の原型及び、改良型である96式空1号無線電話機改1型の2機種が確認されているが、原型については特に資料が少なく、その概要すら殆ど不明であった。
ご寄贈を頂いた送信機は明昭電機製で、製造は昭和13年(1938)4月、パネル・筐体・収容ケースは強化アルミ製で表面にはアルマイト加工が施されている。機材内外の状態は非常に良好で原状を保っているが、送信機及び受信機の電源部を遠隔操作する「送受話転換器」が欠落していた。送信機は横幅24cm、縦19cm、奥行10cmと非常に小型で、背面上部は機体構造(96艦戦と推測)に合わせて湾曲しており、無線装置としては独特の形状である。現在本送信機は配線図作成のため回路構成を調査中であり、細部構造については別途報告の予定である。
なお、現在判明している96式空1号無線電話機(原型)の緒元は以下であるが、受信機の構成真空管及び電源装置については更なる検証が必要である。
通達距離:対地電話通信、約70Km
周波数:3,800-5,800KHz
電波形式:A1(電信)、A3(電話)
送信出力:約7W
送信機:水晶発振・輻射UX-47A、ハイシング変調UX-47A
受信機:スーパーへテロダイン方式、局部発振水晶制御方式(固定周波数受信)、高周波増幅UX-134、周波数変換UX-135、中間周波増幅UX-134、再生式検波UX-109、低周波増幅UY-133A
送信機電源:回転式直流変圧器(入力6V)
受信機電源: 乾電池
空中線:ワイヤー固定式
写真補足
組写真上部、送信機前面上部左が「受話空中線」端子。その下が「同調」器で発振同調用蓄電器、表示板は透明の樹脂製で裏側に同調表示用のネオン管が装置されている。右側が「空中線電流計」で空中線給電状態確認用の高周波電流計。その下が「翼板電流計」端子で外部より電流計を接続して発振管の陽極電流を測定する。送信機上部左の端子が「平衡地線」、右が「空中線」。
装置下部左の穴は「送受話転換器」の取付場所で本機は欠落している、表記は「送受話転換器」であるが機能は送信機・受信機の電源回路制御スイッチであり、送受信の切替(電信・電話共通)は電鍵操作によるブレークイン方式である。右が「電信電話転換器」で発信電波(A1・A3)の選択スイッチ。中央の接続端子左が「送話口」、右が「電鍵」。下部が「電圧測定口・高圧+、低圧+」、外部より電圧計を接続して陽極電圧、ヒーター電圧を測定する。
組写真下部が送信機内部、左の真空管が変調管UX-47A、右が発振管UX-47A。構成真空管背後が空中線同調回路、左が接続変更式固定コンデンサー、右がタップ式同調コイル。装置右側が発振同調回路で背後がタップ切替式発振コイル、奥が可変式同調コンデンサー。水晶発振片は発振コイルの陰となり本写真では確認出来ない。
-(255 KB)前述の如く、この度、96式空1号無線電話機(原型)の送信機をご寄贈頂き、本機材の細部構造を把握する事が出来た。一方、改1型についても、先般、米国の博物館が送受信機を所蔵している事が判明し、96式空1号無線電話機に関わる調査は大きく進展することになった。
96式空1号無線電話機改1型を所蔵していたのは米国のThe National Museum of Nuclear Science & History(国立原子力科学歴史博物館)で、送信機・受信機及び電鍵・受話器等の展示を行っていた。早速先方と交渉を行い、機材の細部に関わる撮影(有料)を依頼することが出来、先日その写真資料(CD)を入手することが出来た。
掲示の組写真が米国の国立原子力科学歴史博物館が所蔵する96式空1号無線電話機改1型の送信機(上部)及び受信機(下部)で、何れの機材も原状を良く保っており、装置外部に欠陥は見あたらない。改1型の送信機については以前より米国の収集家がその細部写真をnet上で公開しており、構成真空管や、構造については把握済みであった。しかし、受信機についてはこれ迄原型及び改1型共に実物の存在を確認したことはなく、当館は入手写真により初めて、その概要を知る事が出来た。
機材概要・「構成真空管」
96式空1号無線電話機の受信機は局部発振が水晶制御のスーパーヘテロダイン方式であり、各部は高周波増幅1段、中間周波増幅1段、低周波増幅1段構成である。原型受信機の構成真空管はヒーター電圧が1.1Vの直熱式電池管であると考えられるが、改1型は6.3Vの傍熱管を使用している。当館は当初、改1型受信機の構成真空管はUZ-77(高周波増幅)、Ut-6A7(周波数変換)、UZ-77(中間周波増幅)、UY-37(再生式検波)、UZ-41(低周波増幅)と推測していたが、今般入手の資料により、構成はUZ-6C6、Ut-6A7、UZ-6C6、UY-76A、UY-76Aであることが判明した。
「高周波部」
本受信機のフロントエンドは高周波増幅管UZ-6C6(シヤープカットオフ)、周波数変換管Ut-6A7により構成されている。高周波部は狭いシールド隔壁内に装置され、入手写真ではその構造を十分に知る事は出来ない。しかし、同調蓄電器は70pF程度の2連式であり、配線状況(別掲写真参照)から高周波増幅管UZ-6C6の第1グリッド及び周波数変換管Ut-6A7の第4グリッド(変換入力)は本蓄電器に接続されていると推測され、このため、局部発振回路(水晶制御方式)は独立した同調蓄電器により構成されていると考えられる。通常、陸海軍の水晶制御式受信機は水晶片を取外すと局発は自励式発振回路として動作し、同調ダイアルの操作により受信周波数を可変する事が出来る。しかし、本受信機は上記により、局部発振回路の同調が高周波増幅部・周波数変換入力部とは連動しない構造と考えられる。よって、96式空1号無線電話機改1型の受信機は手動による受信周波数可変機能を具備しない、固定周波数受信専用機であると考えられる。
なお、局発用の水晶発振回路は周波数変換管が5格子7極管のUt-6A7であることから、その3極部で構成されていると考えられる。
「中間周波増幅部」
本受信機は中間周波1段増幅方式であり、構成真空管はUZ-6C6である。入力信号の調整(音量調整)は類似受信機材より推測して、中間周波増幅管のカソード抵抗器を切替変更して行う方式と考えられ、その操作箇所はパネル前面左上部の「音量」増減切替器であろう。なお、本回路の中間周波数については不明である。
「検波回路」
検波は三極管UY-76Aで構成される再生検波(オートダイン)方式である。本式は高利得、高選択度を得る事ができ、特にスーパーヘテロダイン式受信機に採用した場合は電信(A1)復調用のビート発振器(BFO)が不要となり、真空管を一本節約出来る事も有り、戦前は陸海軍の無線機材に多用された。しかし、再生検波は調整が狂うと発振や、極端な感度不良を引き起こす欠点があり、96式以降は航空機用無線機材に使用されることは無くなった。
なお、本受信機は高周波増幅部・中間周波増幅部の構成真空管がシヤープカットオフのUZ-6C6である事、また、検波回路が再生式である事等により、AGC機能は備えていなと考えられる。
「低周波増幅部」
本受信機の低周波増幅部は三極管UY-76Aによる一段構成で、回路は一般的なトランス結合方式と推測され、また、出力の受話器端子には側音回路が接続されていると考えられる。側音とは電信(A1)運用時、発信符号を800Hz程度の低周波音として受話器に出力する電鍵操作モニター機能で、96式空1号無線電話機の場合は、送信機の変調回路が低周波発振器として動作する。
若干の補足
96式空1号無線電話機は電話主体の機材であるが、電信受信機能も備えている。通常再生検波方式の場合、電信(A1)の復調は検波回路を軽く発振さオートダイン検波を行い、ビート音調の調整は受信同調を微調整して行う。しかし、本受信機は局部発振が水晶制御方式の固定周波数受信機材であることから、ビートの音調可変方式が問題となる。この場合、音調の可変は検波(発振)回路を構成するIFT(2次側)の同調周波数微調整、又は、局発用水晶片の発振周波数微調整によって行う事ができるが、資料が十分でなく、本受信機の可変方式については不明である。
なお、現在判明している96式空1号無線電話機改1型の緒元は以下である。
通達距離:対地電話通信、約70Km
周波数:3,800-5,800KHz
電波形式:A1(電信)、A3(電話)
送信出力:約7W
送信機:水晶発振・輻射UY-503、ハイシング変調UY-503
受信機:スーパーへテロダイン方式、局部発振水晶制御方式(固定周波数受信)、高周波増幅UZ-6C6、周波数変換Ut-6A7、中間周波増幅UZ-6C6、再生式検波UY-76A、低周波増幅UY-76A
電源:送受信機各回転式直流変圧器(入力12V)
空中線:ワイヤー固定式
写真補足
組写真上部が96式空1号無線電話機改1型送信機。パネル構成や機材構造は96式空1号無線電話機原型と同一である。
写真下部が受信機。受信機上部左より、「音量」増減切替器。「電信・電話」(A1・A3)切替器。「水晶片」収容部。右端が「同調蓄電器」、表示板右が同調目盛、下が同調ダイアル及び固定金具。同調目盛り上部の「受空」が受信空中線端子。
中央部左より、「受話器」端子。「音調調整器」、電信(A1)運用時のビート音調整器。中央の「S2」・「S1」・「P1」は受信動作調整用の半固定式調整器で、水晶片発振調整器や再生調整器等と考えられる。右隣の「高周波微調」は同調回路の補正用。
機材下部左が「電源」スイッチ。隣が「電圧測定口・高圧+、低圧+」、外部より電圧計を接続して陽極電圧、ヒーター電圧を測定する。右端が地線端子。
半固定調整器補足
本受信機には「高周波微調整」(2箇所)・「S1」・「S2」・「P1」と表記された5個の半固定調整器が装置されている。「高周波微調整」は高周波増幅回路及び周波数変換回路の同調補正用半固定トリマと考えられるが、構成バリコンが2連のため、トラッキングが目的であれば補正は負荷変動の大きい高周波増幅部一カ所でよい。このため、2個の「高周波微調整」器は同調バリコンが小容量である事から、受信範囲の設定機能を兼ねていると推測される。
一方、「S1」・「S2」・「P1」は受信機の構成から、局部発振回路や、再生検波回路の動作設定用半固定調整器等と考えられ、特に再生検波回路は受信感度を大きく左右するため、その調整は非常に重要である。本受信機の再生方式は類似機材より推測して、検波管の陽極電圧可変方式と考えられ、電話(A3)受信時の調整は再生回路が発振直前の最高感度状態となるように陽極電圧を設定し、電信受信時には軽い発振状態(オートダイン検波)となるように電圧を変更する。この電圧設定に必要な半固定抵抗器は1-2個であり、また、パネル前面、「電話・電信」切替スイッチが検波管の陽極電圧変更器と考えられる。
米国「国立原子力科学歴史博物館」
http://www.nuclearmuseum.org/
-(150 KB)掲示は96式空1号無線電話機改1型・受信機の内部写真である。本機は横幅24cm、縦19cm、奥行10cmと非常に小型であるが、シャーシ上部は更に前面パネルに沿って同調バリコン・同調コイル・IFT等を収容した高周波部と真空管装置部に二分割されており、各部の奥行きは僅か5cm程となっている。
写真補足
組写真上部左が高周波部で、各部は厳重にシールドされている。左端が同調用の2連バリコン、横向きに取付けられており、各容量は大凡70pF程度と考えられる。高周波増幅管UZ-6C6の第1グリッド及び周波数変換管Ut-6A7の第4グリッドは共に同調バリコンに接続されていると考えられる配線構造であり、局部発振同調回路が独立している事を推測させる。中央の金物は海軍型水晶片の収容ソケット。右側が「電信・電話」(A1・A3)切替器。右端が「音量」調整器。本収容部には同調コイル、IFT、出力トランス等が装置されているが、残念ながら入手写真では内部の状況を確認することが出来ない。
組写真上部右が受信機左側面で、高周波部のシールド構造が良く判る。装置下部が電源他の接続コネクターで5ピン構成、表示は「受高+」・「受高−」・「受低+」・「受低−」・「側音」。高圧は250Vと推測、低圧は12V。
組写真下部左が真空管装置部で、左よりUZ-6C6(高周波増幅)、Ut-6A7(周波数変換)、UZ-6C6(中間周波増幅)、UY-76A(再生検波)、UY-76A(低周波増幅)で、殆ど立錐の余地もなく、真空管には引抜用の革製取手が付加されている。本来高周部構成管にはシールドケースを使用するが、スペースが無いため、各管の間に遮蔽板を立て代用している。
組写真下部右が受信機裏面で、左側の隔壁内が高周波増幅部。各部の構成部品は重ねて配置され、殆どの真空管ソケットは構造物の下側となっている。この時代、陸海軍無線機材は航空機用も含め、抵抗器はブラケット固定式を使用したが、さすがに本機材では無理で、小型の半田接続式抵抗器を端子板上に集約し、配線を行っている。
受信機に関わる若干のコメント
今般、96式空1号無線電話機改1型の写真資料を米国より入手し、これ迄判然としなかった受信機について、漸くその概要を把握することが出来た。組写真からも判るように本機は非常に小型に造られており、このため、製造や故障修理時に於ける問題はあったと推測されるが、隔壁や遮蔽板を多用した強固な構造で、航空機用としては良く纏まった受信機と考えられる。本受信機の特徴は局部発振回路が水晶制御方式であること及び検波に再生検波方式を採用していることである。同時期に開発された陸軍の航空機用機材である94式・96式飛2号無線機の受信機も同様の検波回路、電信・電話切替方式を採用しているが、その動作はきわめて安定している。96式空1号無線電話機改1型の受信機は回路構成が未把握であり、また、動作状況については知る術もないが、短距離用通信機材としては十分な感度を持ち、局部発振が水晶制御方式の事も有り、前述の陸軍機材にも増して、その動作は安定していたと推測される。しかし、96式空1号無線電話機原型の受信機については構成真空管が線條電圧1.1Vの電池管であり、また、電源が乾電池方式であったと考えられることから、改1型に比べ、その動作は大分異なったものであったと推察される。
-(135 KB)この度、横浜市鶴見区在住のアマチュア無線家JA1AI、稲葉全彦殿より下記の品々をご寄贈頂きました。ご協力に心より感謝申し上げます。
ご寄贈機材及び真空管は何れも当館にとっては誠に貴重な資料であり、大切に保管し、調査・研究・展示等広義に使用させて頂きます。
ご寄贈品一覧
海軍「96式空1号無線電話機、送話機」
海軍「96式超短波測波器1型」
海軍「97式短測波器1型」
海軍「97式高層気象観測機」
陸軍「周波計」
陸軍「地1号受信機2型」
陸軍「94式3号丙無線機、送信機・受信機」
陸軍「94式5号無線機、手回発電機」
陸軍「94式6号無線機」
陸軍「4式飛3号無線機、高周波部・受信機」
陸軍「軽多重通信機」
陸軍「92式電話機」
旧軍関連真空管各種(レーダー用及び一般管)
旧軍無線機材解体部品多数
三田無線グリッドディップメーター
写真補足
組写真上部左、中央が海軍航空機用無線機材「96式空1号無線電話機、送話器」(送信機)、下の箱が三田無線グリッドディップメーター、左が海軍「97式短測波器1型」(短波帯吸収型周波数計)、右が海軍「96式超短波測波器1型」(吸収型周波数計)、前面が陸軍「周波計」(短波帯吸収型周波数計)及び付属線輪。
写真上部右、下段が陸軍「地1号受信機2型」、上に乗っているが陸軍「軽多重通信機」、受信機の右が陸軍「92式電話機」。
写真下部左、中央が陸軍「94式3号丙無線機、送信機・受信機」、上に乗っているのが陸軍「94式6号無線機」、右が海軍「97式高層気象観測機」(ラジオゾンデ)、3号丙の左が陸軍「4式飛3号無線機、高周波部(送信機)・受信機」、前面が3号丙受信線輪及び陸軍「94式5号無線機、手回発電機」。
写真下部右が旧軍機材関連真空管各種。レーダー用はT-311(東芝)二本、T-318(東芝)、TA-1506(住友)、特用放電管一号型(TR管)三本。一般真空管はUX-852、UX-860、104D、101F、HX-966、KX-142、UZ-6D6、RH-8、VRD 90/50二本、VRA 135/50他。